小林よしのりというと、今では「右翼」とカテゴライズする人がほとんどではないだろうか。
それもこれもかの有名な「ゴーマニズム宣言」の影響だろう。
今では全く読まなくなってしまったのだけど、個人的にはあれはあれで読む価値は大いにあると思う。まあ、全肯定とはいかないけどね。
話がそれた。本書は白内障にかかってしまった小林よしのりが描く実録闘病日記であり、ゴーマニズムのそれとはジャンルが全く異なる。つまりはギャグ漫画だ。漫画家という職業柄、目は何よりも重要なものであり、闘病日記の中でもかなりその点については触れ、失明への恐怖を終始触れており、揺れ動く心境が読み取れる。だが、しかしだ!本書は真っ当なギャグ漫画だ(ここ大事ww)。
読んでて気持ちが塞ぐといった心境になることはありえないので、気分転換に読んでみるのもいいかもしれない。意外や意外、年配の方に好評な気もする。
*若い人は自分の体など気にもしないからね。というわけで、結構面白いです。
小林よしのりはこれからも様々な病気にぜひ!かかって「闘病漫画」という新たなジャンルを切り開くべきなのではないかなどと個人的に思った次第。