悲観主義と楽観主義

悲観主義[PESSIMISME]

[これ] は自然的なものであってその証拠[PREUVE]に満ちている。
何となれば人は誰でも煩悶[chagrin]、苦悩[douleur]、病気、或いは死を決して免れ得ないからである。
元来悲観主義は、現在は不幸ではないがこれらの事柄を予見している人間の判断である。悲観主義は自ずから体系の形をとって表現され、(そう言ってよければ)好んであらゆる計画、あらゆる企て、あらゆる感情[SENTIMENT]の悪い結末を予言する[:PREDICTION]ものである。悲観主義の根底は意志を信じないことである。楽観主義は全く意志的である。

楽観主義[OPTIMISME]

生来の悲観主義[PESSIMISME]をしりぞける為の意志的判断。

ひとつだけ気になることが。意志をもつ重要性は認識しているつもりだけれど、誰しもが常に持ち続けられているかというと、どうもそういう風にはみえない。
ここでの話で最も重要なのは悲観主義であるか楽観主義であるかというよりは、常に意志を持ち続けるということではないのだろうか。
「意志の継続」こそ最も人が意識しなければいけないことなんじゃないかと思うのだけど、それに誰しもが一切触れていないというのがなんとも。。人はロボットじゃないんだ。上がり下がりが必ず存在する。そういった窮地に陥った時、自己を統制できない或いは周りの力をうまく借りれない奴は消えていくんだ。
何はともあれ、継続は最強だ。最強だよ。

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A2Z

山田詠美の作品は何故か好きだ。そういった体験をしたいと決して思っているわけではないというのに(深層心理ではしたいと思っているかもしれないけれどw)、まともな恋愛すらしたこともないというのに、とても好きだ。なんでかな?と考えてみるに、ストーリーがいいというより登場人物が魅力的なのかもしれないなと思った。A2Zでいえば、夏美と一浩。どちらともやり手編集者で似たもの同士で、結婚しているというのに、ほどなくしてパートナーとは異なる魅力をもった若い女や男に手を出す―しかも一浩はそれをあっけらかんと夏美に打ち明ける。普通に考えたらありえない展開だ。だけど、それでも夫婦として成立する妙味。TVでよくあるような、どろどろとした穢れが金輪際感じられない不倫(しかもお互いに)。それなのに、繰り広げられる会話は何故かやたらと現実的で響くものがある。

好かれるのは、うっとりと目を閉じて、すごく良かったわ、とだけ呟く女。それは解っている。ついでに、こんなの初めて、なんて付け加えておけば、なおさら好感を持たれる筈。

恋をしたら、誰もが自分の内なる子供に占領される。その部分の大きさは、人それぞれだけれども。まるで子供のように、欲しがる、泣く、訴える、そして、笑い、満足する。大人の所作にしては身勝手すぎる。それが、恋にうつつを抜かすこと。

人と出会うのって、全部ハプニングじゃない。でも、それを偶然にしておくかおかないかは、その人の意欲にかかってるんじゃないかって思う。

一緒に泣くことを友情と勘違いした女が、どれ程多いことか。問題を抱えた時に、本当に助けになるのは、うまい飯、上等な酒、乾いた笑いに、辛辣な助言。

A2Z (講談社文庫)

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映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

毎年、子供に見せたくないTV番組としてランキング上位に位置する「クレヨンしんちゃん」。本作品もそういった低評価を受ける要因といえそうな、低俗、下品、くだらないシーンは当然そこかしこにちりばめられてはいるのですが、正直、それはどうでもよい話です(寧ろ笑って楽しむべき)。そこは重要じゃないのです。

何故か知らないが人は過去を懐かしむ。あのころ(子供のころ)はよかったと―

もちろん、そういった過去を懐かしむ行為自体は別段悪いわけではない。ただ、過去に戻ったり、改変は絶対に不可能だということを僕ら大人は強く認識する必要があるように思う。

そして、何よりも重要なことは、もうどうあがいたって今更変えることのできない「過去」ではなく、自分次第で如何様にもできるこれから=「未来」だということ。

作品中盤で流れるひろしの長い長い回想シーン。まだ結婚していない僕にはイマイチぴんとこない部分もあったけれども、何故か、なんだか、「ひろしみたいな人生を歩みたいというかひろしみたいな親になりたいなー」と思ってしまった自分が。

僕も後20年もすれば、足が臭くなってるのだろうか。。

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]

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ハゲタカ

NHKのTVドラマ「ハゲタカ」の原作ということで、早速読みました。感想としては非常に面白い経済小説だと感じました。よくある陳腐なメロドラマなどは一切挿入されてはなく、実際に当時日本で起きていたと思われる様々な問題をうまくストーリーにまとめたなというのが全体的な印象です。それ故、僕のようなこれといった経済に深い知識を持ち得ない人であっても十分楽しめた作品です。

新装版 ハゲタカ(上) 講談社文庫

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結婚

小中高と同じ環境で過した従兄弟が結婚した―ここ最近流行している?所謂、できちゃった結婚なのだけど、なんだかその話を初めて聞いた時に「できちゃった」がどうとかどうでもよくて、普通に「幸せ」になってほしいなーと思った。経緯とか過程とかどうでもいいじゃんね。最終的にうまくいけばいいじゃんてなわけで。色々環境とか経済的なこととかきついとは思うけど(おまえが言える台詞か!)、
一人でなく二人でもなく、三人!で頑張っていけるわけだから、なんとかなるんじゃないかなと。。

僕は想像つかないなあ。結婚とか。そもそもつきあったことがないからなwカップルを見ていて、いつも思うことでもあるのだけど、恋人特有のあの距離感ってなんかいいよね。切り取りたいなーって思ってしまう。

そういえば、この前下北の駅で朝帰り?の若いカップルがベンチでくるまるように眠りこくっていた。なんかその姿が仲睦まじくてほほえましく感じられて、いいないいなー写真撮ろうかなーって思ってしまったのだけれど、流石に隠し撮りはちょっとね。。

それはともかく、恋人って距離感もそうだけど、もうひとつ特有な面があるよね。なんでも打ち明けられるというか共有というか。二人で頑張っていく!て、どうなんだろな。僕はわからないし、今後もわかりそうもない。ああ、SEXしたいとか思うことももちろんあるけれど、多分そんなはまらないような気がする。

ああ、僕はいつまでこの呪縛に縛られつづけるのだろうか。エロ本とかエロビデオとか青年誌とか女性誌とかネットとか公開しすぎだろ。確かに知識を得られて、いざということきに参考になるかもしれないけれど、もっとさあ個々人に任せたらというか。所詮、個人の嗜みでしょうが。何故にここまで公開されて、こうあるべき!みたいな道が用意されてるか理解に苦しむ。

それにしても酷い文章だ。支離滅裂すぎる。

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2007年も引き続き読みたいサイト

2007年も引き続き読みたいサイトをこっそりご紹介。*2ch系は省きました。

u3music.com
宇多田ヒカルさんの日記が全て。好きだなあ、こういう日記。いつもはふにふにしてんだけど、決める時は決める!みたいな。

TOKYOARTBEAT
最近の流行をこれでもか!と詰めこんだウェブサイト。もっと広く知られるべきじゃないかと思う。

TOKYOSOURCE
東京で面白いことやってます!な表現者100人に迫るサイト。

胃袋-ibukuro-ガジェット紹介が詳細かつ丁寧で、思わずその気にさせちゃうウェブログ。

PingMang -東京発「デザイン&ものづくりマガジン」-当たり外れがあるようにも思うけど(僕にとって)、やっぱり目の付け所が新鮮かなと。

Tokyo Experiment
テクノ、ハウスなど、主にクラブミュージックが中心のレビューサイト。その道の関係者ではないか?と勘ぐってしまうほど、一枚一枚に関する情報が詳しい。更新頻度も高目。

ふむふむの森ほぼ日対抗馬?ありそうでなかったなーと。違いは主催者が表にでてないことかな。

enoblog
enoさんのブログ。なんのことはない個人ブログなのだけど、何故か読む。子供とのやりとりが面白い。

空中キャンプ
名エントリが多い。この人のテキストは好きだなあ。

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