ハチミツとクローバー

なんとなく興味があって読んでみたのですが、なんというか、その、青春グラフィティ万歳!な漫画ですね。ビバリーヒルズをちょっと思い出しました。ビバリーヒルズは超お金持ちな奴らの恋愛群像劇ですが、ハチクロは美大生ですか。いや、その微妙なマイノリティさ加減がいい具合にはまってるなーと思います。
天才と凡人の違いをわかりやすく明示しやすいというかね。個人的には森田-はぐみ-竹本の関係よりも、真山-理化-山田さんの展開が気になりますね。なんというか、山田さんにビビッときてしまった僕がいるわけでして…(笑)。あんな美人で片思いし続けるなんてあり得ないだろーとか、真山との妙な仲がなんともせつなくて、嗚呼、恋がしてー!なんて思ってもみないことを空想してみる僕なのでした。

どうでもいいですけど、自分の大学生活を振り返ると悲しくなるね虚しくなるね死んでしまいたくなるね。ちょっと、世の恋愛至上主義を羨んでみました。あー森田かっこいいよー!山田さんかわゆすなー!

と思いましたが、最終巻を読んでちょっとズコーッときました。あれは流石にないと思うんですけど…。

ハチミツとクローバー コミック 全10巻完結セット (クイーンズコミックス―コーラス)

Read More

トラベル

横山裕一の作品。どこか作風が日本人らしくなく西洋的。スタイリッシュなイメージ。
ジャンルでいうと今時なかなか見かけない無声漫画。セリフが一つもなく、余計なもの(声とか擬音とか)を一切そぎ落として、絵で全てを表現した作品。それ故、読者側で想像を働かせて読み進めていかないといけないわけですが、これはこれで結構楽しいのです。頭が働かないとかぼーっとしてるなと感じた時に繰り返し読みたい本。

トラベル (Cue comics)
トラベル (Cue comics)
posted with amazlet at 14.11.06
横山 裕一
イースト・プレス

Read More

目の玉の日記

小林よしのりというと、今では「右翼」とカテゴライズする人がほとんどではないだろうか。
それもこれもかの有名な「ゴーマニズム宣言」の影響だろう。
今では全く読まなくなってしまったのだけど、個人的にはあれはあれで読む価値は大いにあると思う。まあ、全肯定とはいかないけどね。
話がそれた。本書は白内障にかかってしまった小林よしのりが描く実録闘病日記であり、ゴーマニズムのそれとはジャンルが全く異なる。つまりはギャグ漫画だ。漫画家という職業柄、目は何よりも重要なものであり、闘病日記の中でもかなりその点については触れ、失明への恐怖を終始触れており、揺れ動く心境が読み取れる。だが、しかしだ!本書は真っ当なギャグ漫画だ(ここ大事ww)。
読んでて気持ちが塞ぐといった心境になることはありえないので、気分転換に読んでみるのもいいかもしれない。意外や意外、年配の方に好評な気もする。
*若い人は自分の体など気にもしないからね。というわけで、結構面白いです。
小林よしのりはこれからも様々な病気にぜひ!かかって「闘病漫画」という新たなジャンルを切り開くべきなのではないかなどと個人的に思った次第。

小林よしのり 目の玉日記

Read More

ニュー土木

comiccueなどで掲載されていた横山裕一の作品をまとめた単行本。初の単行本だそうで、内容はかなり濃いです。独特の絵柄&世界観と擬音が特徴。特に今回の単行本に掲載されている作品はどれもが擬音をふんだんに使っていて(それも一コマ全体に)、どこか不思議な印象を受けますね。それと、何か読んでて追い立てられる感があるというか、スピード感があるというか…。うまく言葉に言い表せないですけど、そんな印象も受けます…。まあ極めて個人的な感覚なので参考にはならないとは思いますが。それと、セリフがない分、読者の想像に任しているというのもあるのかなと。オススメは「土木」と「ドレスアップ」。不思議な世界観に惹きこまれてしまうはずです。

ニュー土木 (Cue comics)

Read More