「バタフライエフェクト」を鑑賞。
“もしもあの時こうしてたら・・・”をネタにした古典的SF映画。主人公、エヴァンは幼少期に記憶が失われてしまうという記憶障害に悩まされいた。その為に小さい頃から忘れないようにとノートに一日の行動メモをとっていた。そんなエヴァンだが成長するにつれて、徐々に記憶がなくなるといった障害はなくなっていた・・が、ある時、ノートを手にとって見ると、失われていたはずの記憶を取り戻すことができるようになっていたことに気づく。だが、それは単純に”記憶を取り戻す”だけではなかった。実際には、失われた記憶を取り戻すのではなく、”実際に起きた記憶を抹消して、その時点から再びやり直すことが出来る。”いうなれば、彼は時を自由自在に操れるようになっていたのである。
もしもあなたが仮に時を自由自在に操れるとしたらどうするだろう?恐らく”何かしらがきっかけとなって、うまくいかなくなった”時点に戻って、”行動選択を変える”ことで今よりもハッピーな道を歩むようにするのではないだろうか?主人公、エヴァンもその一人で、記憶を再構築できることに気づいた彼は、周囲の誰もが幸せな道を歩んでいくように画策する・・・。それは苦難の始まりでもあったのだが・・・。
映画の設定もストーリーも極めて漫画的、SF的要素が強く、単純この上ない話なんだけれど、きっちりとまとまってはいるので気軽に楽しめる作品ではないかと。ただ、ちょっとわかりにくさはあるかもしれないかな。記憶を失うことと、再構築することが何故つながるのかが個人的に腑に落ちなかったり、冒頭とラストに一貫性がなかったり(これはやむをえない事情があったみたいですが・・)。それ以外に関しては、非常によく出来た作品だと思います。オススメ!