二代目が潰す会社、伸ばす会社

「二代目が潰す会社、伸ばす会社」を読了。
タイトルはぎょっとするものがあるが、内容自体は至ってまともです。先代、事業承継者どちらにとっても、これから考えなければならないこと、やらなければならないことがコンパクトにまとまっていて、一旦手をとめて考えるにはぴったりの良書かと思います。
具体的には、事例もそこそこに紹介しながら、事業承継時にどんな問題が起きるか、事業承継者が意識しなければならないこと、融資、資金繰り、会計財務について、求心力の高め方について、事業革新について(事業革新は基本しか書かれてないですが・・・)書かれてあります。とりわけ、求心力の高め方については近場の人をみていて思い当たることがあり、非常に参考になりました。今後も適度に読み返ししつつ、少しづつでも実践していければなと感じた次第です。

二代目が潰す会社、伸ばす会社 (日経プレミアシリーズ)
久保田 章市
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 139,495

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生き残りをかけたスーパーマーケット業界

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「50年の一度の大転換期を迎えるスーパーマーケット業界」(PDFです!)を眺めたうえでの雑感。

少子高齢化、人口減少社会の到来によって、次の一手をどうすべきか。一言でいうと、

地域内でのパワーゲームに勝つ→地域一番店になる道しか成長は望めない

そのためには、
①バイイングパワーの強化→コスト削減
②PB商品、独自商品の販売強化→高収益な体制へ
③ITを用いた店舗内業務、物流の効率化、生産性向上→継続的なコスト削減
④立地戦略、店舗戦略の創意工夫→小店舗化、あると便利!と感じられるサービス、ドラッグストア、コンビニの強みを相殺するサービス=ニッチ化

などなど。読んでて気づいたけど、スーパーだけではなく、どの小売にも当てはまりそうな気もする。
①~③はスケールメリットがものをいうところもあるので、大企業が手を打つべき戦略だと感じる。④については、大企業ではなく、寧ろ中小の小売りがやるべき戦略ではないか。創意工夫なんていってるけど、そんな生易しいものではないかな。ニッチ且つ高収益なモデルに変化できれば成長可能性はなくはない。中小小売りが単独で生き残るとするならば、どう考えてもニッチ化だよなあ。。

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