ハーモニー

半年ほど前に「ハーモニー」を読了。
ジャンルでいうと、SFミステリーですかね?私はミステリーではなくて、純粋なSF作品としか思わなかったけれど、作品の構成をみるに、ミステリーでも間違いではないかな・・とは思います。

色々作品の解釈だったり、あーだこーだ記述の妙味(マークアップ言語っぽい使い方とか)だったり、ARとか今予測されている理論をベースにした近未来の作者の描き方とそのロジカルな組み立て方に惹かれたりと、とにかく魅力的な作品なのは間違いないですが、この作品の素晴らしさをうまく伝えられないのが現状です。すいません。なので、SFかミステリーが好きな人、例えでいったら、どうでしょう。アゴダクリストフ作の「悪童日記」を読んだことがある方、ああいったひりひりとするような感覚を味わいたい方にはオススメかと思います。とりあえず、「悪童日記」が好きな方には合うと思います。

話は少し変わりますが、作者の伊藤計劃さんが既に亡くなられているということが本当に残念でならないです。
読了後、これほど作者の作品がもっと読みたい、伊藤計劃の近未来感をもっと覗きたいと思ったのは初めてだと思います。

改めて、伊藤計劃さん、素晴らしい物語をありがとうございました。
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

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