キリンビール高知支店の奇跡

「キリンビール高知支店の奇跡」を読了。
営業に関するマネジメントという意味では、特筆すべき内容が書いてあるわけではないですが、
メーカー営業拘わらず、どの仕事の営業にも言えることだと思います。
今一度、基本を徹底する、基本を振り返るという観点でみれば、一度読むことで得るものはあるかと思います。
その他、地域ごとに戦略を練る、地域に寄り添った対策を考えることについては、ユニークなところかもしれませんね。最近では、地域ごとにCMを変えたり、地産地消な商品の提供をしているところも増えてきていますし、トップダウンの営業施策ではなくて、ボトムアップ型の営業施策の方がその地域ごとの現状に合わせたやり方ができるのかもしれませんね。

以下、メモ。
〇結果のコミュニケーションとは?
メンバーの自発的目標をしっかり定め、リーダーと約束したうえで、効果検証をしっかり行う。
やり方は個々人に任せ、とにかく目標を達成できたかどうかのみを徹底的に確認することとフィードバックを行うことが大事。

〇経営は実行力
現場の実行力を挙げることにこそ意味がある。
①主体性を持つ
自分で考え、行動して、主体的に議論する。組織や立場に問わられず、最終目標に向かうために自由に意見を述べること。主体性をもった組織こそ強い。
②結果を出すことにこだわる
負けるということは、お客様の満足が低下したということ。
③基本を徹底する

〇あるべきリーダー像
マネジメントの本質は、正しい判断が出来て、正しい支持を出せて、指示が言いっぱなしになっていないか現場をしっかり把握することに尽きる
①正しい決定を下せる
②現場を熟知している
③覚悟と責任感をもっている

〇田村語録
①事実をベースに考えつくす
只管考えること。未来は予測できないが、創ることができる。
②理念、ビジョン
理念、ビジョンを明確にすることで、困ったときの指標や基本を徹底する上での行動基準となる
③腹をくくる
リーダーが部下の信頼を勝ち取るのは、沸騰する熱を発しているとき。
その熱を伝えることとしっかりと結果を出すことにこだわる
④動きのあるものとして捉える

キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! (講談社+α新書)

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IGPI流ローカル企業復活のリアルノウハウ

「IGPI流ローカル企業復活のリアルノウハウ」を読了。
ローカル企業の経営ノウハウについて書かれていますが、結構当てはまる箇所が多々ありますね。当たり前の話ですが、ローカル企業は企業体力自体が盤石というわけでもないので、しっかりとした体制が築けていない会社が多いです。そういう意味で、やるべきことをしっかりやれば、結果が出やすいというのは確かにあると思います。どちらかというと、こんなことも出来ていない、把握できていないのか・・・と感じることが多いですしね。そちらの手続き、やるべきことについては本書は大変参考になる点が多く書かれてるかなと。ただ、やるべきことをやった上で大きく飛躍するために、”次の一手”の参考にということであれば、そこまで期待はできない内容ということにはなるかもしれません。あくまで基本に忠実な経営本ということになるかと思います(それすら出来ていないローカル会社の方が多いですけど・・・)。

ということで、以下メモ。
〇選択捨象マトリックス
コア事業かノンコア事業か(最もマネジメントに自信がある事業はどれか)
good事業(長期的に収益力が高く、投資効率も高く、リスクマネジメントができるか)かbad事業か
コア×goodを伸ばすことに注力。

〇付加価値について
付加価値が高いほど、会社の内部の打ち手による収益改善のインパクトが強い。逆に付加価値が薄い程、内部の改善ののりしろは薄く、取引先や競争環境、マクロ的な外部環境の影響によって収益が左右されやすい
イメージで言うと、製造業→付加価値高く、社内の意思決定の影響度が大きい。
卸売→付加価値低く、外部環境次第でどうとでもなる。内部の打ち手は限られている。

〇見えるかについて
外部環境を見ながら付加価値が薄い事業ほど、製品別、販売先別、仕入先別、地域別、拠点別など細分化して見える化に努める。卸売業とかそうですね!

〇事業の特性把握マトリックス
「広さ」地域内で行うか地域関係なく選択できるか
「深さ」顧客に対してどれくらい価値提供しているか顧客のエコノミクスにどれだけインパクトを与えているか
「厚み」事業がどれだけ付加価値の厚みをとれているか
「数」競争要因が限定的であるかどうか

IGPI流 ローカル企業復活のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)
冨山 和彦 経営共創基盤
PHP研究所
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IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ

「IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ」を読了。
新書ではあるが、経営分析に関して実践的な見方、やり方がコンパクトにまとまっていて興味深かった。以下、なるほどな・・と思った点をいくつか挙げてみる次第。

①売上インパクト、コストインパクトの割合が大きいところを抽出して検討すべき
経営分析であったり、経営改善計画をしていると、どうしてもあれもこれもと指摘したくなるし、指摘しなければいけないという発想になりがちである。だが、売上インパクト、コストインパクトの小さい部分をこまごまと指摘したところで、影響額が小さいわけで、仮に指摘したとしても、その結果どうなったか?という検証もできずじまいで終わってしまう。みるべきところ、手を付けるところはまず売上インパクト、コストインパクトの割合が大きいところであり、インパクトの大きいところで改善できるところはないか、伸ばせるところはないかを考えることが最も効果的であり、且つ検証もしやすいということになる。

②スケールメリットは効く事業か
企業買収、合併などの組織再編でよくきくワードであり、最もらしく聞こえるが、規模が増すことで、スケールメリットが生まれ、コストを削減できるとは限らないということもある。所謂、調整コスト、社内コストの増大による規模の不経済、また、中央集権的になってしまうことで、現場力の弱体化などなど。

③付加価値率
付加価値率が小さいこと=コストコントロールが小さいということでもある。付加価値率を大きくすることは、言い換えれば、自らコントロールできる要素が大きいということであり、自らで可能性を切り開ける要素が大きいということでもある。逆にいうと、会社の経営戦略次第で勝敗が決まってしまうということにもなるのだが。。付加価値率をどうしていきたいか、常に考えていく必要がある。

④範囲の経済
元々ある仕組み(コストは変わらない)を活用して、異なった商材を取り扱って売ることで(売上は上乗せできる)、事業規模を拡大する。範囲の経済で考えなければいけないことは相手側にとってもメリットがあるかが大事だと思われる。

⑤単品管理の徹底
単品管理することで、何が儲かっていて、何が不採算であったかを常に見極めて意思決定することが可能になる。適切な意思決定を下すためにも、早く正しい情報を獲得することにコストと手間は惜しまないことが大事なのかなと。

IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)

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断固として進め

「断固として進め」を読了。
昨今、エボラウイルスの特効薬についてのリリースだったり、IPS細胞関連の米企業の買収だったりと、もはやフィルム会社としての面影が影も形も全く持って見られないくらいコングロマリット化した富士フィルムの軌跡を書いたビジネス小説。デジカメ、スマホの普及に伴い、売上のほとんどを占めるフィルム事業が激減する中、構造改革の断行を決断し、新規事業として化粧品事業の立ち上げまでを描いた作品である。
読んでて感じたことは大企業でありながらも、大胆な構造改革への舵のきり方の速さ(信じがたい程の意思決定の鋭さ)と平時から”技術”に対する際限なき追及を行うことを是とする懐の広さ(しかも、本業とかかわりが薄い分野まで手広く!)こそが富士フィルムの強みなんだろなあと。基礎研究がどれだけビジネスに貢献しているかははっきりわからないけど、ああいう基礎研究を平時から積み上げ続けてきていること自体、小さい企業では到底出来ないことだし、それこそ大企業であってもビジネスの種になるかどうかもわからない基礎研究にお金を投じることなどなかなか出来ないはずだ。そういう意味で富士フィルムは、資金力、技術力もある素晴らしい会社であるのは間違いないわけだが、何より素晴らしいのは、技術に理解のあるトップがおり、窮地に陥りそうな中であったにも係らず、適切なタイミングで、適切な意思決定を下し、行動に移せたことなんだろうなと思う。言葉でいうのは簡単だけど、実際の現場は相当大変だったのではないかと思う次第。最後に、小説での新規事業のプレゼンでの一言を。

新規事業を考える場合、「やれそう、やるべき、やりたい」という三つの基本条件を満たすべきだと思います。わが社であろうと他社であろうと、その技術を検証して、やれそうな事業を手掛けるべきだと思います。しかし、それだけではいけません。やるべきか、を検討しまう。市場性、収益性、将来性などです。それらは取締役が仰る通り不確定な要素に満ちています。なにせ誰も手をつけなかったから新規事業なのですから、それらを正確に見通せるはずがありません。そこで最も重要なのが、やりたいという強い意志です。これは私たち技術者の情熱です。上から言われることじゃない。その情熱を突き詰めて考えると、使命感に通じます。

断固として進め (徳間文庫)

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なぜローカル経済から日本は甦るのか

「なぜローカル経済から日本は甦るのか-GとLの経済成長戦略-」を読了。
グローバル経済圏とローカル経済圏を分けて、現状と今後の経済成長について書かれた一冊。
著者がローカル経済圏の事業再生案件を携わっていることもあり、ローカル経済圏の現状についても絵空事ではなく、しっかりと現状を認識しているのが印象的であった。以下、気になったところをメモ。

貸出先の基準は事業。B/SよりもP/Lが大事。負債は金融機関が泣いてくれれば解決する。事業そのものの問題は金融機関では解決しない。再生における問題の本質はP/Lである。

極端な話にも聞こえるけど、本質をついている。金融機関は確かに”債権”をどうやって回収するかに着目しがちだけれど、本質は”事業”なんだと。例え、会社分割などで債権放棄したとしても、本業さえよければ後で融資する機会もあるだろうしね。

多能工化→労働生産性の向上、アイドルタイムをなくす。部屋の稼働率、一部屋当たりの収入増、各料理の消費量の確認→原価低減と満足度調査を徹底。

外部からみて、生産性の向上とコスト削減、顧客満足を徹底。やるべきことを只管やる。加えて定量的、定性的なPDCAの徹底

ローカル経済圏は地域自体、集約化による生産性向上を目指す。具体的には病院、介護事業などで、非営利ホールディングスカンパニー制を導入する。ローカル経済圏は地域の中だけで人が動くため、全国的な水平統合モデルよりも垂直統合モデルの方が効率的。垂直統合モデルの導入により、情報の共有、一括管理が可能になる。

病院はそもそも国立、個人事業で全く採算が異なるので、とりわけ個人事業主側にメリットがあるかはわからないけど、国立ならその選択肢は妥当だと思う。こういった垂直統合モデルは売上増に結びつくかはわからないけど、コスト削減はできると思われる。その地域内で一番店、寡占するといった感じかな。

労働生産性が高いほど、賃金を高くすることもできるし、雇用も安定化する。
一見、高収益でも低い労働生産性の企業はブラック化に伴う労働搾取で利益を上げている。そういうやり方は事故やトラブルで倒産に追い込まれるか。今後の人手不足時代においては人件費倒産の危機にさらされる。

人件費は”コスト”とみなさない事が大事。コストではあるが、売り上げを生み出す”投資”と寧ろみなすべきのかも。人手不足が常態化するであろう今後はいかに人に投資できるか、人を大切にできる会社のみが生き残る。コストとみなして利益を上げても、会社にとってはいいかもしれないが、一個人にとっては不幸であり、もっと大きな視点で言えば、若年層の低所得者の増大は消費の減少、人口減少にも結び付く。中小企業のトップはそこまで考える余裕はないかもしれないけど、大事なことだと思う。

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流通大変動-現場から見えてくる大変動-

流通大変動-現場から見えてくる大変動-を読了。
流通の変遷をコンパクトにまとめた一冊。以下、気になったところをメモ。

  • ダイエー→利益より売上重視。不動産を担保に継続して融資を受けることを可能にすることで更なる投資を素早く実行できる。ある意味、投機的な志向をもっている。
  • イトーヨーカドー→土地を取得せずに借りて事業を行うため、本業の小売業で利益を上げるしか道はない。本業ベースなビジネスモデル。
  • 結果、ダイエーは買収、投資を繰り返し、負債も増えるがそれにもまして資産価値が上がることで見た目には悪影響はないかのように且つ売上も増やすことができた。
    しかしながら、バブル崩壊もあり、資産価値が大幅に減ることであっという間に財務が悪化してしまった。ここで重要なのは資産価値は増減することがあっても、負債は当然の話だが債務であり、返済する義務があるということ。

    成長市場は狩猟型、成熟市場は農耕型ビジネス。具体的にはリピーターを増やす。継続的な顧客からの支持を高めることに力を注ぐ。
    消費者には予算の制約と時間の制約が存在する。

    問屋が入ることで、取引件数の集約化、小売店に対する金融機能、商品の情報提供、倉庫機能が可能になる。一方で、昨今、問屋が担ってきた機能(商流機能、決済機能)が小売りや物流業者にとってかわってきた。

    上流は製品で差別化、下流はビジネスモデルで差別化が可能。中流は商品、サービスにおいても差別化が難しい。そういった現状でも深くカーディナルヘルスのように下流に深く食い込むことで、下流部分に存在する付加価値を最大化→所謂コンサルティング、ソリューションに特化することで利益を最大化できる。ただし、拡大が続ける市場ではより効率的に生産し、より大々的に販売する機能の中心にある中流企業が儲かる。所謂、逆スマイルカーブが起きる。

    などなど。国内でいえば、問屋はコンサルティング、ソリューションビジネスとしての価値の最大化することで差別化が可能、国外、とりあけアジアの成長市場は現状のビジネスでも十分通用するということか。

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    二代目が潰す会社、伸ばす会社

    「二代目が潰す会社、伸ばす会社」を読了。
    タイトルはぎょっとするものがあるが、内容自体は至ってまともです。先代、事業承継者どちらにとっても、これから考えなければならないこと、やらなければならないことがコンパクトにまとまっていて、一旦手をとめて考えるにはぴったりの良書かと思います。
    具体的には、事例もそこそこに紹介しながら、事業承継時にどんな問題が起きるか、事業承継者が意識しなければならないこと、融資、資金繰り、会計財務について、求心力の高め方について、事業革新について(事業革新は基本しか書かれてないですが・・・)書かれてあります。とりわけ、求心力の高め方については近場の人をみていて思い当たることがあり、非常に参考になりました。今後も適度に読み返ししつつ、少しづつでも実践していければなと感じた次第です。

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    ユニクロ帝国の光と影

    「ユニクロ帝国の光と影」を読了。
    かなり詳細な取材をした上で、且つうまくまとめられてるなあという印象。裁判の関係もあって、読む前はどうしても労使関係、残業に焦点をあてたドキュメンタリーなのかなと思っていたのだけど、委託先の中国の工場への関与の仕方、不良率を極端に低くするなど品質への徹底的な拘りであったり、コスト削減を図るために直接材料メーカーと取引を始めた辺りの話、ZARAとユニクロのビジネスモデルの違いなど、ドキュメンタリーとしての面も確かにあるが、意外や意外、ユニクロビジネスの仕組みの深いところまで描かれており、個人的には寧ろそちらの内容の方が興味深かった。

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    2030年超高齢未来-破綻を防ぐ10のプラン-

    「2030年超高齢未来-破綻を防ぐ10のプラン-」を読了。
    先に読んだ「フロネシス-プラチナ社会がやってくる-」よりも現状の人口問題についてと、今後のロードマップが網羅的に描かれている。
    人口問題については、基本的に内容に違いはないが、より個別具体的に描かれており、何が問題となっているかが掴みやすい。
    2030年のロードマップについては、生きがい就労、ライフデザイン、住環境、移動交通システム、情報通信技術、生活支援、食生活、介護予防、医療・介護連携、医療介護ICTなどいくつかの分野について網羅的に提言がなされている。網羅的に示されているのもあり、後は各々の民間企業がそういった予期されている社会的課題をいかにしてビジネス化出来るかなのだと思う。生産労働人口激減且つ高齢化していくなかで、どういった現象が起き、社会が変わっていくかを的確に掴んでいくことと、それをいかに自社のビジネスに取り込めるか。昨今のエネルギーやらIT問題よりも遥かにインパクトが大きい問題であるのと同時に、見方を変えれば大きなビジネスチャンスでもあることを認識して行動に移せるかが大事なのかなと。

    2030年超高齢未来破綻を防ぐ10のプラン―ジェロントロジーが描く理想の長寿社会

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    フロネシス-プラチナ社会がやってくる!-

    「フロネシス-プラチナ社会がやってくる!-」を読了。
    タイトルだけみると、何の本か想像出来ませんが高齢化社会についての本になります。
    以下、興味深いと思ったところなどをメモ。

  • 生産労働人口が激減、高齢者が4割を占める→生産労働人口という概念自体が意味をなさなくなっていく。女性の社会進出増、高齢者の労働者増で補填する
  • 日本の高齢化が急速に進むが、同時に近い将来全世界的に高齢化が進む見込み→日本に高齢化ビジネスの先行者メリットが生じる、ビジネスチャンスが生じる
  • 世帯別消費で増加するのは高齢者のみ→高齢者の増加と年金、介護給付の増大が原因と思われる。ここが日本経済に強い影響を及ぼしてくる
  • 高齢者の使いたいと思っている金額から現在の支出額を引いた額(未充足需要)が2015年時点で約4兆円→現状は消費できていない、高齢者が望むサービス、商品には潜在的な需要が強く存在することが伺える
  • 介護施設サービスは現行の利用率と仮定してもサービス需要は5兆円に達する
  • まとめると、これからの高齢者は高度経済成長を経た世代である為、貯金もあり、元気であることから、65歳以上になっても、”働きたい”、”お金があまっていて使いたい”、”でも将来がちょっと不安(息子世代含めて)”というような心理状況になっているのかなと。この本を読んでいてユニークだなと思ったのは、高齢化社会&労働生産人口激減→消費減&将来が不安というような捉え方ではなく、全世界的に高齢化を迎えるのだから、日本が課題先進国になりうるのだというところかな。言われてみればそうか、と確かに思うのだけど、気づけていなかったところではある。不思議なのは、最も高齢化が進んでいるであろう(ある意味課題先進国の最先端ですよ)地方にいるにも関わらず、そういった捉え方が全くできなかったところがちょっと引っかかると言えばひっかかる。何でだろうね?現状、課題に適切に対処しきれているわけではないからか、どうにも未来がばら色に描けない。その引っかかる何かが何なのかがわからない。

    三菱総研の総合未来読本 Phronesis『フロネシス』〈04〉「プラチナ社会」がやってくる! (フロネシス 4)

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