自分が16歳の時って、どうだったかなあ?と胸に手を当ててみて考える。
やる気なかったなぁ。遅刻しまくってたなぁ。あまり人と交流をとらなかったなぁ。ちょっと盛りではあったなぁ。精神的に病んでたなぁ。学校サボリがちだったなぁ。授業寝てばかりだったなぁ。全く勉強しなかったなぁ。 思いつく限り挙げてみてこんなもんかな?
今思えば、物凄い不安定な状態だったような。まあ、16歳の時って、みんなそんなもんかな?もちろん、悩むところは人それぞれだろうけどね。
さて、書き出しから推測されたかもしれないが、SWEETSIXTEENの主人公リアムも同じように不安を抱えた一人だ。イギリスの過酷な労働者階級の環 境に生まれ育ち、一人悩み、決して周囲に寂しさを見せないで、強がって、仲間と馬鹿やって、、そんなどこにでもいるような少年だ。ただ、彼は人よりも愛されるという体験が欠けていた。
ずっと、ずっと、愛に飢えていたのだ―なぜって?長い間、母親と一緒に暮らしてないから。
実際は他にも理由は存在するのだ が。。それは見てのお楽しみということで。
話が少しそれた。ともかく、愛に飢えていた彼の胸には秘めたる思いがずっとあった。
それは”母親と一緒に、家族団らんな生活を送るということ” 寂しさから解放されたい、愛されたい―その思いを胸に彼はひたすら動く。
ありとあらゆる手段を使って、まい進し続ける。
果たしてリアムの行き着く先には何 が待ち受けるのか―
主演のマーティン・コムストンは全くの新人。
でも、演技力は新人じゃないね(笑)。ベテランの域といってもいいくらいにうまい。
特に感情表現。言葉に全く 頼ってなくて、全身から感じ取れる何かが一つ一つの動きにあるんだよね…なんと表現したらいいんだろう?魂の演技というか。。
とにかく、素晴らしい演技! ここ最近見た中ではトップクラスの評価。何回も見たいとは決して思わないけど、見たことを後悔する人はいないと思う。
出来れば、レンタルビデオじゃなくて 劇場で見たかったな…。