毎年、子供に見せたくないTV番組としてランキング上位に位置する「クレヨンしんちゃん」。本作品もそういった低評価を受ける要因といえそうな、低俗、下品、くだらないシーンは当然そこかしこにちりばめられてはいるのですが、正直、それはどうでもよい話です(寧ろ笑って楽しむべき)。そこは重要じゃないのです。
何故か知らないが人は過去を懐かしむ。あのころ(子供のころ)はよかったと―
もちろん、そういった過去を懐かしむ行為自体は別段悪いわけではない。ただ、過去に戻ったり、改変は絶対に不可能だということを僕ら大人は強く認識する必要があるように思う。
そして、何よりも重要なことは、もうどうあがいたって今更変えることのできない「過去」ではなく、自分次第で如何様にもできるこれから=「未来」だということ。
作品中盤で流れるひろしの長い長い回想シーン。まだ結婚していない僕にはイマイチぴんとこない部分もあったけれども、何故か、なんだか、「ひろしみたいな人生を歩みたいというかひろしみたいな親になりたいなー」と思ってしまった自分が。
僕も後20年もすれば、足が臭くなってるのだろうか。。