女性向けですが、男性が読んでも別に構わないと思います。
寧ろ、男性が読むべき?読んだ感想としては、10数年も前に出版された本としては信じられないくらいに現代的な思考というか、物事の本質をついてる点に驚きました。
当時、この本がどのような評価を下されたのかがわからないのですけども、間違いなく、「異端」であったことはいえると思います。やっと、現代になって追いついてきたというか、そんな感じなような…。
それにしても、寺山修司、さぞもてただろうなぁ…。 さて、その中でも特に「らしさ」、「家事」、「おかね」の章が秀逸です。
代用できるものと出来ないものについて考えるということ、「らしさ」を作り出してきたのは一般化の思考であって、そこに「らしさ」は存在しない、というか、「らしさ」は生理的なものでは全く、寧ろ後天的なものであるということ。
心は何物と交換しないことによって価値があがるけれども、お金は交換することによって価値が生まれてくるということ、社会が交換で成り立っている以上、お金は無視できないものであるということ…などなど。
それにしても、ここ最近の女性は「女性らしさ」というものから解放されつつあり、活躍の場も広がってきているように思いますが、一方、男性はというと、「男らしさ」という呪縛にいつまでも抜けられない、何か「疲れ」のようなものを抱いていてる人が多いように思います。
誰か「青年論」でも書かないかなぁ?売れないとは思いますけど(笑)。