IGPI流ローカル企業復活のリアルノウハウ

「IGPI流ローカル企業復活のリアルノウハウ」を読了。
ローカル企業の経営ノウハウについて書かれていますが、結構当てはまる箇所が多々ありますね。当たり前の話ですが、ローカル企業は企業体力自体が盤石というわけでもないので、しっかりとした体制が築けていない会社が多いです。そういう意味で、やるべきことをしっかりやれば、結果が出やすいというのは確かにあると思います。どちらかというと、こんなことも出来ていない、把握できていないのか・・・と感じることが多いですしね。そちらの手続き、やるべきことについては本書は大変参考になる点が多く書かれてるかなと。ただ、やるべきことをやった上で大きく飛躍するために、”次の一手”の参考にということであれば、そこまで期待はできない内容ということにはなるかもしれません。あくまで基本に忠実な経営本ということになるかと思います(それすら出来ていないローカル会社の方が多いですけど・・・)。

ということで、以下メモ。
〇選択捨象マトリックス
コア事業かノンコア事業か(最もマネジメントに自信がある事業はどれか)
good事業(長期的に収益力が高く、投資効率も高く、リスクマネジメントができるか)かbad事業か
コア×goodを伸ばすことに注力。

〇付加価値について
付加価値が高いほど、会社の内部の打ち手による収益改善のインパクトが強い。逆に付加価値が薄い程、内部の改善ののりしろは薄く、取引先や競争環境、マクロ的な外部環境の影響によって収益が左右されやすい
イメージで言うと、製造業→付加価値高く、社内の意思決定の影響度が大きい。
卸売→付加価値低く、外部環境次第でどうとでもなる。内部の打ち手は限られている。

〇見えるかについて
外部環境を見ながら付加価値が薄い事業ほど、製品別、販売先別、仕入先別、地域別、拠点別など細分化して見える化に努める。卸売業とかそうですね!

〇事業の特性把握マトリックス
「広さ」地域内で行うか地域関係なく選択できるか
「深さ」顧客に対してどれくらい価値提供しているか顧客のエコノミクスにどれだけインパクトを与えているか
「厚み」事業がどれだけ付加価値の厚みをとれているか
「数」競争要因が限定的であるかどうか

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umbra

エニアグラムはタイプ4番、最たる強みは"収集心(マーケティング)"×"会計税務スキル" 専門商社にて総務経理のお仕事をしてます。 キャリアは会計事務所に入所。入所後は会計事務職として、会計税務、給料計算、社会保険手続き、登記手続き、法人税、消費税、所得税、相続税など様々な案件を経験(6~7年)。2013年に主任に昇格(2年)。2015年に会計事務所を退職。同年、専門商社へ転職(3年目~)。前職の経験を活かして、会計税務周りの仕事をしつつ、最近では与信管理、採用、企業PR業務に注力中。 興味分野は税務会計、テクノミュージック、宇多田ヒカル、ランニング、トレイルランニングです。 連絡先:dive4you(あっとまーく)gmail.com

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