クイックジャパン(Vol.66)

クイックジャパン(Vol.66)なんですが、今回は劇団ひとりとNHK教育TVの特集でした。まだ全部読みきれてないですが、個人的に気になったコンテンツでもご紹介。 

まずは赤犬のアキラさんのコーナー。なんと!今回はノイズレーベルを運営している中学生!にインタビューというか、突撃取材。これまた、やっぱり、中学生でそんなぶっ飛んだことしてるだけはあって、受け答えも飄々としてて面白いです。また、ノイズに対する思いと言うか、音に対する好奇心もちらっと出てて、その年でそれって凄いなぁというか、ただただ驚愕。将来有望なアーチストですねー。

お次は劇団ひとり単独インタビュー。あまり劇団ひとりについて詳しい方ではないですけど、まあ面白いなぁと。個人的に受けたのはお勧めの本が自己啓発シリーズ総ナメな件。読んでてわかるんですけど、劇団ひとりは強烈なまでにマニュアルジャンキーなんじゃないかと。その、マニュアルを積み重ねて色々と創意工夫した後に今の劇団ひとりが生まれたのかな?なんて思ったり。後は人間観察好きなのかなぁ。自己啓発の内容よりは寧ろ著者に強い関心を寄せている事からも、そんな気がします。

さてさて、次はNHK教育TV特集です!ここ最近ピタゴラスイッチなどで脚光を浴びつつある、NHK教育TVですが、かなり濃い特集になってます。「ピタゴラスイッチ」から「にほんごであそぼ」、その他、現在放送されているTV番組のガイドつきと盛りだくさんの内容。「さわやか三組」やら「中学生日記」が未だに放映されてるのがなんとも言えない懐かしさを感じます。今の小学生も道徳の時間なんかできっと見てるんだよなぁとか思いつつ、久しぶりにTV番組を見たい欲求に駆られましたよ。これは永久保存版かも。

そのほかに、SF特集として、筒井康隆と菊池成孔の対談があったり、アーチストのitunesプレイリスト拝見コーナーやら、ピエール瀧と板尾さんがゴッホをネタに対談してたりと、かなりの面白さ。まだまだ読みきれてないですけど、ひとまずここまで。

クイックジャパン (Vol.66)

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スティーブ・ジョブズ-偶像復活

コンピュータ、映画、音楽と3つの産業に革命を起こしたスティーブ・ジョブズの半生を描いた非公認ノンフィクション本。
Apple設立に始まり、pixar社買収、itunes,ipodブームまでに至る道程はとんでもなく波乱万丈で、なかなか常人には理解し難いエキセントリックなエピソード満載でかなり楽しめる作品。ただ、実際は楽しんで!というよりは「壮絶」の一言が一番似合っているけれど。ジョブス自身、何もかも思い通りにはうまくいってはいない。寧ろ、8割が大失敗で残り2割くらいが辛うじて成功したといえるんじゃないかな。もちろん、それら一連の結果は偶然の産物かと言えばそうではなくて、全てはジョブズの強く熱い決して折れない意志が良くも悪くも周囲を動かし引き寄せたものなのだと思う。ただただ、その過程は激しく「矛盾」に満ちていて僕のような凡人には理解し難い。何故そこまで強く熱い意志を保ち続けられるのかと。何故そこまでデザインに拘るのかと。最後に本書を読んで気に入ったフレーズを引用したいと思います。

「デザインというのは面白い言葉だ。外観のことだと思う人もいる。本当はもっと深いもの、
その製品がどのように動くかということなんだ。いいデザインをしようと思えば、まず『真に理解する』必要がある。それが何なのか。心で掴む必要があるんだ」

「何かを真に理解するためには、全身全霊で打ち込む必要がある……そこまでのことをする人は滅多にいない」

「失敗を恐れずトライする限り、アーティストなんだ。ディランもピカソもチャレンジし続けた人物だ。」

「僕にとってはアップルの件がそうだったんだ。もちろん、失敗なんかしたくないさ。アップルがどれほどひどい状況にあるのかは、知らなかったけど、それでも(実権のない特別顧問としてであれ、アップルに戻る事に)『イエス』と言う前に考えなければならないことが山ほどあった。家族への影響や、自分に対する世の中の評価への影響なんかもね。でも結局、そんなことはどうでもいいことに気付いたんだ。だって、
これこそが、自分がやりたいことだったんだから。ベストを尽くして失敗したら…ベストを尽くしたってことさ。」

スティーブ・ジョブズ-偶像復活

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気配りのツボ

20~30分で読めます。流し読み&立ち読み推奨。
これといって目新しいものはないように思います。どこかで絶賛してあって、興味本位で読んでみたのですけど、個人的にはちょっと期待はずれな印象を受けました。まあ内容は至ってシンプルに作られていて、わかりやすいといえばわかりやすいかな。
とはいえ、気配り力0(汗)な僕にとっては気になる点もあったり。これが自然に出来れば苦労しないんですけど(笑)。習慣であったり、性格などはそう簡単には変えられないですからね。まあ、僕の場合は遠慮というか、ちょっと躊躇うというかね。。それにしても1200円という価格は正直どうかと思うが。 ということで、立ち読みついでの覚書。

お願いする
ありのままに話す
ありがとうメール
なるべく顔を出す
語尾にクエスチョン?
プレゼント上手

気くばりのツボ (Sanctuary books)

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目の玉の日記

小林よしのりというと、今では「右翼」とカテゴライズする人がほとんどではないだろうか。
それもこれもかの有名な「ゴーマニズム宣言」の影響だろう。
今では全く読まなくなってしまったのだけど、個人的にはあれはあれで読む価値は大いにあると思う。まあ、全肯定とはいかないけどね。
話がそれた。本書は白内障にかかってしまった小林よしのりが描く実録闘病日記であり、ゴーマニズムのそれとはジャンルが全く異なる。つまりはギャグ漫画だ。漫画家という職業柄、目は何よりも重要なものであり、闘病日記の中でもかなりその点については触れ、失明への恐怖を終始触れており、揺れ動く心境が読み取れる。だが、しかしだ!本書は真っ当なギャグ漫画だ(ここ大事ww)。
読んでて気持ちが塞ぐといった心境になることはありえないので、気分転換に読んでみるのもいいかもしれない。意外や意外、年配の方に好評な気もする。
*若い人は自分の体など気にもしないからね。というわけで、結構面白いです。
小林よしのりはこれからも様々な病気にぜひ!かかって「闘病漫画」という新たなジャンルを切り開くべきなのではないかなどと個人的に思った次第。

小林よしのり 目の玉日記

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illustration No.163

illustration No.163を購入。
その名の通り、イラストの雑誌です。様々な分野で活動するイラストレーターの動向に加え、最近のイラストレーション事情などについても書かれています。

今号では、独特なタッチが目を引く福田利之さんの特集に加え、大阪のイラストレーション事情について特集されています。例えば、FM802のアートプロジェクトでもあるdigmeout(個人的に好きだったりする)など。大阪独特の文化が影響してか個性豐かな作品が多くてかなり楽しめます。その他にも、ビジネスとしてのイラストレーションの現場、もしくはそこで従事する人などについて触れていたり、誌上コンペが開催されていたりとイラストレーションについて知るにはこれ一冊で十分なのではないか?と思わずにはいられないです。もちろん、今回が初めての購読ですので詳しいことはわからないのですけど。

それにしても、福田利之さんの絵はいいですね。やわらかくて、色がちょっとぶつぶつしているようで、どこか古くさい印象を受けてしまうのですが、それはそれで福田さんの絵の魅力ともいえそうです。その他にも、川村淳平さん、池田孝友さん、大竹伸朗さんの絵が印象に残ったかな。引き続き、購読したいですねー。

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カメラ日和Vol.10

カメラ日和Vol.10を購入。
今回はlomo特集です。うわーこれは好きな人にはたまらない企画なんではないでしょうか。残念ながら、僕はlomo所持してませんけれど、やっぱり憧れますねー。写真のちょっとぼけた感じとか色合いとか、なんか惹かれるものがあります。でも、ま、実際、この目で見たわけではないのでなんともいえないところはありますけど。というか、それなりな写真は結構色々と小道具用いてますなーとか思ったりもしますね。当然といえば当然ですけど。。

とはいえ、デジカメやら一眼と比べたら、遥かに手を出しやすいのは間違いないわけで、いつかは購入してみたいカメラではありますねー。余談ですが、今回(といっても前号は見てないですけど)はやたらと色々なカメラが紹介されているように思いました(Fisheye2とかRolleiflexとか)。今は新品よりも中古カメラやとかあさるべきなのかもしれないですね(よさげなカメラを発見できるかも)。

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ボーイズ・ドント・クライ

長時間のバイトで疲れきって、くたくたな状態で見た映画。
翌日で延滞確定だったので仕方無く見た記憶があります(笑)。
なので、最初は眠くて眠くて仕方が無かったのですけど、途中からTVに釘付け状態に。
その当時の僕の状況も色々とアレ気なのも影響してか余計に感情移入して見てたような。本当に素晴らしい映画。見てない人は確実に人生損してます。ええ、これだけは断言できます。
あまりストーリーに触れると見てない人に迷惑になると思うので、僕個人と主人公とを比較した感想でも書きましょうか。ええとね。このヘタレ糞野郎が!!ボケッカスッ死ねよバーカ>僕orzいや、本当にそう感じるほど自分のヘタレ具合を痛感しましたね。
色々と賛否両論ある作品かもしれないですが、僕の人生においては外せない作品だと思います。

ボーイズ・ドント・クライ [DVD]

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ニュー土木

comiccueなどで掲載されていた横山裕一の作品をまとめた単行本。初の単行本だそうで、内容はかなり濃いです。独特の絵柄&世界観と擬音が特徴。特に今回の単行本に掲載されている作品はどれもが擬音をふんだんに使っていて(それも一コマ全体に)、どこか不思議な印象を受けますね。それと、何か読んでて追い立てられる感があるというか、スピード感があるというか…。うまく言葉に言い表せないですけど、そんな印象も受けます…。まあ極めて個人的な感覚なので参考にはならないとは思いますが。それと、セリフがない分、読者の想像に任しているというのもあるのかなと。オススメは「土木」と「ドレスアップ」。不思議な世界観に惹きこまれてしまうはずです。

ニュー土木 (Cue comics)

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山月記

「山月記」は教科書で読みましたが、その他の、「弟子」「名人伝」「李陵」は未読でしたねー。
感想としては、やはり「山月記」は心に響くなーと思います。以下、長すぎるかもですが引用。

何故こんな運命になったか判らぬと、先刻は言ったが、しかし、考えようによれば、思い当たることが全然ないでもない。

人間であったとき、己は努めて人との交わりを避けた。人々は己を倨傲、尊大だといった。
実は、それがほとんど羞恥心に近いものであることを、知らなかった。もちろん、かっての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心がなかったとは言わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながらも、進んで師についたり、求めて詩友と交わって切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、また、己の俗物の間に伍することも潔しとしなかった。
ともに、わが臆病な自尊心と、尊大な羞恥心の所為である。己の珠に非ざることを惧れるがゆえに、あえて刻苦して磨こうともせず、また、己の珠なるべきを半ば信ずるがゆえに、碌々として瓦に伍することもできなかった。己はしだいに世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによってますます己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。

人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるのが、各人の性情だという。己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。これが己を損ない、妻子を苦しめ、友人を傷つけ、果ては、己の外形をかくのごとく、内心にふさわしいものに変えてしまったのだ。。

ちょっとあれな考え方もしれないですが、「山月記」を読む度に、果たして、僕は「人間」として相応しい生き物なんだろうか?なんて思ってしまいます。

僕の人生(20ちょっとですが)を客観的に振り返ってみると、李徴まではいかないとは思いますが(わかりませんが)、しかしながら、李徴と似たような思考、行動を取っていたような部分が少なからずあると思います。これは間違いないです。もちろん、僕が鬼才だった!なんて言うつもりはなくて、ただ、只管、自己を客観的に見つめることができず、李徴と同じく、誰かに進んで学んだり、切磋琢磨せず、また、かといって、遊びもそれほどしなかった。つまり、僕はこの5年間で、得れたかもしれない代物をみすみす失ってしまったのだと思います。

ひとつは「学」。そして、もうひとつは「社交」。

二つを得られる人はそう多くはいないかもしれないけど、ただ、たいていの人はどちらか一つは得ていると思います。もちろん、こういった思考や行動をとりがちになってしまった要因はいくつかあるにはあるのですけど(一応は理解してるつもりですが、客観的に受け止められなかったのかなと・・・)、しかしながら、結局は己次第でどうとでもなれたわけで、ただ、今は只管自己を受け止めるしかないのだと思います。
「人間」であれば、恋も造作なく出来たでしょうし、ポップミュージックが糞だと批判せずに、遊びも楽しめたことでしょう。

李陵・山月記 (新潮文庫)

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偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本

コミュニケーションとしての偏愛マップを事例を用いて解説した本になります。
実際にやったことはまだないけど、感覚として確かに偏愛しているものが同じあるいは近い人とは話が合ったり仲良くはなりやすいのかなと思う。
「会話」は相手とのキャッチボールで成り立つものなので、網羅的に示すとか披露するのには基本的に向かなく、深く偏愛するものを話しあうまではどうしても時間がかかってしまう。
一方、偏愛マップの場合は個人のコミュニケーションスキルに依存することがなく、網羅的に一瞥してわかりやすく表現できるのかなと。そういう風に考えると、会話が必ずしも万能ではないことに気付く。その時の気分や雰囲気に左右されやすいと言うか、個人の関心度によっても受け取り方が大きく異なるというか。
時に会話で進めるのでなく、紙や何かに記して表現するという手段が有効であるということは認識しておくべき事かもしれない。

偏愛マップ―ビックリするくらい人間関係がうまくいく本 (新潮文庫)

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