Camerapeople

100人による100枚の写真集、インタビュー、撮影にまつわるちょっとしたTipsという構成。
やはり、目玉は100人による100枚の写真ですかね。それぞれ撮り方や目の付け所がみな異なっていて、それをひとつひとつ確認するだけでも十分楽しめる作品なんじゃないかと。
これ見て再確認というか改めて僕の嗜好が明らかに(笑)。風景もいいけど、やっぱり人だなーとそう強く思いました。森さんの写真好きだし、022とか052の写真とかいいなあいいなあ…なんて(笑)。人を撮るっていいなあ。

カメラピープル

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トラベル

横山裕一の作品。どこか作風が日本人らしくなく西洋的。スタイリッシュなイメージ。
ジャンルでいうと今時なかなか見かけない無声漫画。セリフが一つもなく、余計なもの(声とか擬音とか)を一切そぎ落として、絵で全てを表現した作品。それ故、読者側で想像を働かせて読み進めていかないといけないわけですが、これはこれで結構楽しいのです。頭が働かないとかぼーっとしてるなと感じた時に繰り返し読みたい本。

トラベル (Cue comics)
トラベル (Cue comics)
posted with amazlet at 14.11.06
横山 裕一
イースト・プレス

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「LETTER OF SOUNDS」 FOURCOLOR

NYCの電子音楽レーベル、12kから杉本佳一のソロユニットでもあるFOURCOLORの新作「LETTER OF SOUNDS」が発売。個人的に、この手のジャンル(Ambient)はあまり聞かないのですが、極たまーに手を出します。今回もぶっちゃけ、ジャケットのかっこよさと「02」に惹かれての衝動買いですw

改めてじっくり聞いてみて思うのは、やはり音がいいです。みずみずしいというか美しいというか。音楽的な嗜好としては、Aphextwinのようなぶっこわれぎみな音が一番なのですが、こういったリスニング志向な音楽もいいですね。似たような曲でいうと、コーネリアスの「point」辺りがはまった人にはお勧めかもしれないですね。オススメ曲は「02」「Season」「Flyaway」辺り。

Letter of Sounds

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青女論―さかさま恋愛講座

女性向けですが、男性が読んでも別に構わないと思います。
寧ろ、男性が読むべき?読んだ感想としては、10数年も前に出版された本としては信じられないくらいに現代的な思考というか、物事の本質をついてる点に驚きました。
当時、この本がどのような評価を下されたのかがわからないのですけども、間違いなく、「異端」であったことはいえると思います。やっと、現代になって追いついてきたというか、そんな感じなような…。
それにしても、寺山修司、さぞもてただろうなぁ…。 さて、その中でも特に「らしさ」、「家事」、「おかね」の章が秀逸です。
代用できるものと出来ないものについて考えるということ、「らしさ」を作り出してきたのは一般化の思考であって、そこに「らしさ」は存在しない、というか、「らしさ」は生理的なものでは全く、寧ろ後天的なものであるということ。
心は何物と交換しないことによって価値があがるけれども、お金は交換することによって価値が生まれてくるということ、社会が交換で成り立っている以上、お金は無視できないものであるということ…などなど。 
それにしても、ここ最近の女性は「女性らしさ」というものから解放されつつあり、活躍の場も広がってきているように思いますが、一方、男性はというと、「男らしさ」という呪縛にいつまでも抜けられない、何か「疲れ」のようなものを抱いていてる人が多いように思います。
誰か「青年論」でも書かないかなぁ?売れないとは思いますけど(笑)。
青女論―さかさま恋愛講座 (角川文庫)

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短大生遺体切断

「いつ死んでも構わない」。それが出会った05年秋ごろの口癖だった。家族との不仲が原因で家出し、交際していた別の男性の生活を世話しながら同居した。その後、自宅に連れ戻されるが、目標を見つけられず、自暴自棄になった。「無気力で暗い」。それが初対面の印象。友人は事件後、テレビに映し出された勇貴容疑者の映像を見て驚いた。出会ったころの彼女とそっくりだったからだ。

友人は、彼女に目標を与えるために芸能事務所を紹介した。劇団に入ってその魅力を知り、別人のように明るくなった。昨年12月、初めて舞台を経験し、「やりたいことがあるっていいよ」と喜んでいた。

とにかく家族に認められたいという一心で頑張っていた。けいこが遅くなっても必ず午前0時までには帰っていた。両親が自慢で「お母さんのオムライスが一番好き」と話し、父親から贈られた外国製高級バックをうれしそうに見せる普通の短大生だった。

勇貴容疑者は、家族で彼女と最も容姿が似ていた。疎外感を持っていた彼女にとって、「似ている兄」は自分が家族の一員であることを証明する存在だった。短大に入って兄を追い越したことも気にしていた。

また事件直前、現在交際中の男性が、「嫌いなんだから(家族のことなんて)どうでもいいだろう」と話すと、「大好きだからつらいんじゃん」と泣きながら答えたといういう。

勇貴容疑者は、殺害の直接的なきっかけを、「(亜澄さんに)私には夢がある。歯科医師になるのは人のまねだと言われた」と供述している。その言葉が、彼女の夢を支えてきた友人には重い。「彼女のためになると思ってやってきた。無気力なままだったら事件は起きなかったのか。彼女だってまだ何もやっていないのに」。沈痛な表情でつぶやいた。

毎日新聞から引用

兄は商社マンとして朝7時から終電まで平日休日関係なく働いているというのに、弟はスーパーの一社員として既に昼夜を問わず安月給でありつつもがむしゃらに働いているというのに(彼女いていいなあ)、僕は一体何をしているんだろうか。ていうか、何がしたいのよ?ワトソン君。

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庭ができました

銀色夏生の実録、我が家の庭制作写真集といったところでしょうか。
その名の通り、何もないむき出しの更地から庭が形どられていくまでの過程を300枚以上!の写真でひたすら綴った作品。最初の何もない更地が少しずつ少しずつ変化していく過程がなんともたまらないです。眺めているだけで楽しいのですよ♪
ただ、初期はどうも人工的というか、作られた感が否めない部分もありますけどね。でも、それも一年で自然な庭に…(実際に見たわけではないけど)。
いやあ、自然って素晴らしい!あんな庭がある家に住みたいな~と素で思ってしまいました。。
個人的希望としては、この続きをウェブでも新たな写真集でもいいので見たいところです。無理だろうけど…。
最後に気になった花をいくつか紹介。時計草、ヒメツルソバ、バナナの木辺りが個人的にお気に入り。
ヒメツルソバはかなりツボ。綺麗ですねー。それにしても、著者の徹底ぶりには驚く限り。何気にコンクリに石だったり、貝を敷き詰めたりするのはいいなと思います。

庭ができました (角川文庫)
銀色 夏生
角川書店
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死―宮崎学写真集

図書館にて読みました。なかなか興味深いです。
これが「自然の死」なんだなと。人の「終息してしまう死」と異なって、「自然の死」は新しいものを生み出すか引き継がれていく。決して消えてなくなることはない。狸や狐やハエや蛆虫やあらゆるものに明示的ではないかもしれないがひっそりと受け継がれていく。それが自然の摂理であって、最も美しいあるべき死の形なのではないかと思った。残念ながら、人はその道を汚らわしく思っているけれど。

死―宮崎学写真集

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「PartialWorks」 Sulumi

Sulumiの曲は以前にも聴いた事があって、あれは確か日中合作のV.Aだったと思うのですけど、その中でもSulumiはとりわけ良い印象を抱いたアーチストの一人でした。

今回、改めて二つのアルバムを聞いてみて思うのは、やはりレベルが高いなーということと、もっと評価されていい&売れていいんじゃないかなーということ。

とりあえず、チップチューン好きorAphextwin好きな人(レーベルでいうと、Reflexとかromzとか18頭身辺りが好きな人かな?)は購入するべきかと。チップチューンというかゲーム音楽な人はStereoChocolateを聞いて、Nanoloop使いまくり!のSulumiを体感すればいいと思うし、普通にテクノ・エレクトロニカを聞きたい人はPartialWorksを聞けばいいのかなと。

それにしても、Sterochocolateが全てNanoloopによって創られたという事実には驚愕しますね…。本当に3和音でここまで多彩な表現ができるのか?とか思わずにはいられないですよ。。

そういう意味でも、StereoChocolateは外せないアルバムなのかもしれないですね。もちろん、PartialWorksも名作だとは思いますけど:)

それはそうと、個人的にはNanoloopOnlyのライブってどんなん?みたいな興味が単純にあったりします。というか、厳密に言うとチップチューンのノリってのに興味があるのかも。

Visit Partial works (remix)

Sulumi Stereo Chocolate

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バス代

恋人の距離感って、独特だよなーとつくづく思います。そこにしかないというか。

家帰れなくて、二人で漫喫に泊まったとき、もう疲れた僕が眠ろうかなーと思ったら、
「怖いビデオ見ましょー!」なんていうから、うっかり二人で見ちまったわけ。

「ジュオン」だったかな。。

しかも、ヘッドホンが一つしかないから、今まで以上に密接して二人で見たわけ。もうそれだけでクラクラしちゃいそうなもんだけれど、その上、怖い場面が近づいたら、女の子が僕の体にちょこちょこ触り始めてもう鼻血出るかと思った。エロ本とかエロビデオとか見たわけでもないのに、気がつけば勃起しちゃってるし、このまま勢いで襲っちゃえばー!な場面じゃん!と誰もが思うかもしれないけど、当時はそんなこともなく、「こいつは奴にひとめぼれしてるんだよなあ。。」とか「なんかずるい!」とか「これが恋人の距離感なのかなあ。。」なんて、勃起してる癖して妙に頭ん中は冷静だったっけ。

ほんと、あの子はかわいくて元気でおもしろくて、僕はただただ酷く盲目的に彼女を求めただけで、彼女に対する優しさが皆無だった。

いつかの帰りのバス停で、奴が酔っ払った彼女を気遣ってバス代分を彼女に差し出した瞬間が忘れられない。

その瞬間は明後日の方向を向いて、気づかない振りしたけれど、帰り際、無性に悲しくなったよ。

優しさがこれっぽっちもない自分と、どうしようもないほどの奴に対する敗北感と。

いつか、今度はバス代を、すっと差し出せたら。

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フォトグラフィカ (Vol.05(2006winter))

購入。風景写真とか色々。季刊誌らしいけど、この濃さはいいと思う。バックナンバーも欲しいかもと思った。

内容として楽しめたコンテンツは特集2、3かな。今回は風景写真にフォーカスしてたようで、色々と参考になりそうな点があり、勉強になった。それぞれの写真家さんの風景写真の考え方なども興味深かったです。そういう風な考え方があるんだーみたいな。浅いですね、僕(汗)。とりあえず、サイモンノーフォークと畠山直孝さんの写真集は手に入れたいなと強く感じました。他に気になったところといえば、ヒマナイヌ社のHowdy?ですね。lifesliceといった企画も斬新でしたが、Howdy?も新しいカメラの面白さを提示してくれそうで、発売された暁にはなんとしてでも手に入れたいと思いました。

ホンマタカシさんの郊外についての記述と金村修さんの記事が興味深い。

ロンドンに行っているとき、
自分で「iD」の仕事以外にもテーマを持って撮影をしていて、女装してクラブに行く「トランスフェスタ」に集まる人を撮ったんだ。それをまとめて「iD」のADに見せたら、「写真としてはいいけれど、こういう写真はイギリス人が撮っている。日本人のお前が撮る意味はあるのか」と言われたんだ。

「看板が入ると時代が特定されるから嫌だ」
時代が特定されるかもしれないということと、時代を写そうとすることは違う。

意図的に記録性を持たすか、時代を抹消するか。大半の写真は記録性を含んでいるとは思うのだけれど。時代が完全に抹消された写真って、存在しうる?

PhotoGRAPHICA[フォトグラフィカ]vol.05 2006-Winter

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